会社員との違いを理解した上で独立へ

エンジニアは完全実力主義の業界であり、そこに属する人の中には、自分の能力をさらに伸ばし、活躍したいと望む人が多くいます。
彼らのキャリア展望の中に、会社を辞めてフリーランスとして独立することがあるのは、そう珍しいことではありません。
しかし、独立後に後悔しないために、フリーランスと会社員の違いは理解しておくべきでしょう。

両者の決定的な違いは、前者は安定と引き換えに自由な仕事を、後者は自由と引き換えに安定を獲得しているという点です。
会社員は、当然ですが会社の命令に従って働くので自由度は低いですが、その代わりに労働基準法によって労働者の権利を保障されています。
その上、万が一の労災や失業時にも保険が下りるほか、年金や健康保険の補償内容も、フリーランスと比べると充実しています。

一方でフリーランスは、会社員にあった社内ルールなどに縛られることなく、自分の能力を生かして、自分のやりたい仕事をのびのびと行うことができます。
しかし、個人事業主としての自分の仕事や報酬については、完全に自己責任になります。
ケガや病気で仕事ができなくなったり、安定した収入が得られなくなったとしても、どこかから補償が下りることはありません。
補償がほしいなら、自分で保険を調べて入る必要があります。
ですがその代わりに、案件を受ければ受けるほど報酬は上昇するので、効率よく案件を果たせれば、会社員よりも高い年収になることも決して不可能ではありません。

会社員は一定のルールに縛られつつ同時に守られ、毎月安定した給料を得ることができます。
フリーランスはルールを自分で決める自由を持ちつつ、自己責任で上を目指す働き方。
この違いをよく理解しておきましょう。